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便秘について~②幼児期以降~
スタッフNです。便秘について、幼児以降編です。
環境の変化で便秘になった経験・・・誰しもがあると思います。うちの子もそうですが、便秘で苦しみ来院されるお子様が多くいらっしゃいます。お子様が苦しそうにしている姿を見るのはつらいですよね。特に今はコロナで外出を控えていて、お外で思い切り体を動かす事が出来ず、便秘になってしまった人も多いのではないでしょうか。
排便にも個人差があります。日頃から排便の回数や量、性状など把握しておくと、普段と比べて便秘かどうか判断しやすいと思います。そこで今回、家庭で出来る対策法について書いてみたいと思います。
この時期の便秘の主な原因として考えられるものは以下のものです。
【原因】
1.食事の偏りや水分不足
2.運動不足
3.排便リズムの乱れ
4.ストレス
便秘を放っておくと便が溜まった状態に慣れてしまい、便を溜められる腸になってしまいます。便が溜まると水分が吸収され便が硬くなります。すると排便の際、痛みや出血と伴なってしまうので子供は排便を我慢するようになり更に便が溜まるという悪循環を繰り返してしまいます。そこで、家庭で出来る対策法について説明したいと思います。
【家庭での対策】
1.身体をたくさん動かしましょう。:身体をたくさん動かすと腸が刺激され活発に動くようになり便意が起こりやすくなります。
2.水分をたくさん取りましょう。:まず朝起きたらコップ1杯の水を飲みましょう。腸を刺激して良く動かしてくれます。冷たい水より常温の水や白湯が効果的です。また夏の時期は汗を多くかくので、いつもよりこまめにたくさん水分を取るようにしましょう。
3.やわらかく出しやすい便にするための食事を作りましょう。:子供は便を押し出す力が弱いので柔らかくして出しやすい便を作るための食事作りが大切です。水溶性食物繊維(バナナ・海藻・きのこ類など)は便の水分を増やして柔らかくしてくれる効果があるので多く取るように心がけましょう。その他に腸に良い食べ物として・・・腸の善玉菌を増やし活性化させる効果のある発酵食品(みそ・納豆・ヨーグルト・チーズなど)や腸を整える善玉菌のエサとなり善玉菌を増やすオリゴ糖(玉ねぎ・ごぼう・ねぎなど)があります。善玉菌が増えると免疫力もアップし病気に強くなるので、ぜひこれらの食品の食べて下さいね。
4.生活リズムを整えましょう。:朝食を食べると腸が刺激され快便にも繋がります。早寝・早起きを心がけ、朝食をゆっくり取るようにして、朝食後にトイレに行く習慣をつけましょう。もし、朝が忙しくて時間が取りにくいようならゆとりのある時間に行けば大丈夫です。脳がリラックスしているとスムーズな排便につながるのでトイレではゆったりリラックスして過ごして下さいね。
これでも便が出ない時は溜まっている便を出してあげる必要があるので早めに受診してくださいね。
カテゴリー:1.クリニック情報 , 4.小児科 2021年04月29日
べんぴについて~①赤ちゃん~
こんにちは。看護師のNです。
赤ちゃんの便秘の相談は小児科の外来ではよくあります。
まず、自宅で出来ることでいえば・・・
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①母乳やミルクの量が不足している可能性があるので量を増やしてみましょう。
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②砂糖水(オリゴ糖)や果汁を少量(月齢×10cc/日を目安)飲ませてみましょう。 (砂糖水とは、100mlの白湯に糖類を5g入れてよく溶かしたもの)
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③糖分は腸内で善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)を増やし、腸の働きを活発にしてくれるので排便を促してくれる効果があります。
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④お腹のマッサージをしてみましょう。赤ちゃんのお腹に手を当て、優しく「の」の字を書くように時計回りにマッサージをします。この時、手にベビーオイルなどの潤滑油をつけて行うと滑りやすくなり、やりやすくなります。
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⑤綿棒浣腸をしてみましょう。綿棒を直接肛門に当てて刺激することで排便を促します。
【綿棒浣腸の方法】
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①一般的な大きさの綿棒(赤ちゃん用の物は細くて折れてしまう可能性があるため、一般的なサイズを使いましょう。)にベビーオイルやオリーブオイル、ワセリンなどの潤滑油をつけます。
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②赤ちゃんの足を持ち上げ、肛門に浅く(綿の白い部分が隠れる位)差し込んで、肛門の内側の壁をこするようなイメージで優しくゆっくり丸を描くように動かしてみましょう。これを数回行ってみましょう。授乳直後は避けましょう。
以上を行っても排便がなかったり量が少ない、下腹部が張って苦しそう、母乳やミルクを飲む量が減る、ウンチをしようとすると痛がって泣く、など困った時は受診してください。