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骨粗しょう症

骨粗しょう症は骨が折れやすくなる病気です

骨粗しょう症

現在の日本の骨粗しょう症患者さんの人口は、およそ1,280万人と推計されています。
骨粗しょう症に伴う骨折は、「寝たきり」の大きな原因となります。寝たきりになると、筋力は低下し、お尻に床ずれ(褥瘡)が形成されたり、お食事が十分呑み込めずに、むせて肺炎になってしまったりと、様々な合併症が出てくることが考えられます。そうなると「健康寿命」が落ちていってしまうのです。
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。平均寿命と健康寿命の間には、男性で約9年、女性で約13年の差があります。誰もが最後まで、健康でいきいきとした生活を送りたいと思っています。健康寿命を延ばしましょう。

骨粗しょう症で多い骨折は,背骨(胸椎、腰椎)の骨折、そして大腿骨の骨折です。
背骨の骨折は3人に1人が痛みを伴わず、いつの間にか骨折を起こしているといわれています。そのまま放置すれば5人に1人が1年以内に別の部位の背骨が骨折してくることが分かっています。痛みを伴わずにドミノ倒しのように骨折を起こし、身長が低くなり、背中が丸くなっていくのです。
背骨の骨折の進行はその後の死亡のリスクを8倍も高めてしまうといわれています。骨粗しょう症の治療は要介護を避けるだけではなく生命予後をも伸ばすのです。

大腿骨の骨折は、多くの場合手術となり、手術の後も1か月近く入院してリハビリを行わなければなりません。背骨の骨折と同じく、骨粗しょう症がベースにある方が起こりやすいといわれています。

生活習慣病(動脈硬化、高血圧、糖尿病など)や、腎機能障害、慢性肺疾患などを患っている方は、骨粗しょう症と密接に関係があり、骨折する危険性が高くなるといわれています。
骨の健康は、健康寿命と密接に関わっています。骨粗しょう症の早期発見と早期治療につなげるために、当院では定期的な骨密度のチェックをおすすめしています。4か月~半年ごとのチェックが推奨されます。
1回の検査結果のみで考えるのではなく、半年後、1年後に骨密度がどう変わっていくのかをチェックしていくということが何より大 なことです。

骨粗しょう症の治療について

食事療法や運動療法といった予防、そして薬物療法を組み合わせて行います。
食事療法では、カルシウム、ビタミンをはじめ必要な栄養素をバランスよく摂取することが重要です。できれば1日30品目の摂取を目指しましょう。
運動療法では、骨密度と筋肉量を増やすこと、そして注意力訓練などを行うことで転倒防止につなげます。また生活習慣病の予防が骨粗しょう症のリスクを抑えることが分かっており、当院では生活習慣病に関するチェックも行います。
薬物療法では、内服薬や注射薬などから、検査結果により適切な治療薬を用いて行います。

骨粗しょう症治療の最大の目的は「骨折の発生を抑えること」です。すでに骨折したことのある方の場合は、2回目3回目の骨折をする「骨折の連鎖」を防ぐことが大事なのです。
当院では、骨粗しょう症による2回目、3回目の骨折(骨折の連鎖)を防ぐための啓蒙活動に積極的に取り組んでいます。
活動の一環として、骨粗しょう症になる前の方がご自身の骨の状態を知るための「骨粗しょう症検診」を行っています。

定期的な「骨粗しょう症検診」を受けましょう

積極的に骨粗しょう症検診を受けることは、自分で行える骨粗しょう症予防対策、転倒による骨折予防の第一歩となります。骨密度が低下する前の40歳代前半頃までに自分の骨の検査を受けておくことで、その後の骨密度の変化が分かり、対策を立てることができるようになります。
骨粗しょう症検診では、当院ではDEXA装置を使い、背骨と大腿骨での骨の密度をはかり、腰椎や胸椎などのレントゲン撮影により骨の状態や骨折の有無を調べます。また、採血検査や尿検査により骨の代謝状態や質も調べます。