軽症でも、自覚症状がみられなくても、すぐに受診ください

交通事故に遭われたときに意識を失ったり、大きな負傷をしたときは通常は救急車で救急病院へ搬送されます。軽症の時には必ずしも警察から病院受診を勧められないこともあります。軽症であっても病院へ行くことはもちろんですが、自覚症状がみられない場合であっても、すぐに病院を受診することが大切です。
事故直後は、警察からの事情聴取などに追われて、興奮状態に陥り、アドレナリンが分泌するため、あまり強い痛みを感じず、後々痛みがあらわれた、実は骨にヒビが入っていたなどということはよくあります。
また頭や背中を強打したものの、目立った外傷はみられないため、普段通りの生活を送っていたところ、突然倒れて病院へ搬送されるということもあります。
なお、むち打ち症は事故直後から痛みを感じたり、事故から時間が経ってから痛みが現れることもあります。症状が現れるまで時間が経ってしまった場合は、交通事故の保険(自賠責保険や自動車任意保険等)が適用されなかったりすることもあります。
そのため前述のように交通事故後すぐに自覚症状がみられない場合でも病院を受診することが大切なのです。
むち打ちについて
「むち打ち」は交通事故でよく知られている呼び名で、正式名称は「頸椎捻挫」または「外傷性頚部症候群」といいます。車の追突事故などで衝撃が加わった際に、首がむちのようにしなってしまうことで、首の組織が損傷、炎症を起こし、痛みやしびれが生じることがあります。
症状は他にも肩こりや吐き気、めまい、耳鳴り、首の可動域に制限が表れることがあります。症状が現れるまで時間がかかることがよくあり、最初は自覚症状を感じないこともしばしばです。
首の痛みは慢性化することもしばしばあり、何か月も治療を要する場合もあります。
交通事故後によくみられる症状
- 首、腰の痛み、こり
- 頭痛、めまい、吐き気
- 耳鳴り
- 手足のしびれや、だるさ
- 消化器系統の機能低下・食欲不振 など
上記のような症状がみられなくても交通事故に遭われた際は、必ず診察を受けるようにしましょう。
交通事故治療でよくある質問
- 交通事故診療を開始するために何か特別な手続きは必要ですか?
- 特別な手続きをせずとも、当院に受診いただければ、すぐに診察・治療は可能です。
自賠責保険や任意保険を適用する場合は、交通事故時に警察に届けを出し、事故証明書を取得する必要があります。
一度、保険会社に連絡し、当院で治療を受ける旨をご連絡ください。
- いまかかっている病院から上高田ちば整形外科・小児科に通院を変更することはできますか?
- 可能です。ただし事前に加入している保険会社に連絡することをおすすめします。
前医で画像検査など行っている場合、必要時に紹介状と画像検査のコピーを持ってきていただくことをお願いする場合がございます。
- 自賠責保険とはなんですか?
- 自動車やバイクを運転する人が車検時に入ることが義務付けられた保険です。
交通事故被害者を救済することが目的の保険となっているため、対人賠償のみに限られており、物損賠償は対象外となっています。
そのため自賠責保険の対象外をカバーするために、任意保険(一般的な自動車保険)に加入されるドライバーが多くいます。
- 自賠責でリハビリテーションは可能ですか?
- 医師の診察で必要とされた場合、当院でリハビリテーションを行うことはできます。他院でリハビリテーションを行っていた場合、その内容も診察時にお伝えください。