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1.クリニック情報 ブログ

コロナに関連する子ども達の体調不良に関して。

湿度が高くじめじめした日々続きますね。小児科・千葉智子です。でも、アジサイが好きなので、意外にこの季節も好きです♪♪

新型コロナ感染者数の再上昇もあり、健康面での心配が強くある中、経済的な不安も大人も抱えて過ごしていますね。口に出さなくても、そのような「不安」な気持ちを子どもは敏感に察知しているといえるでしょう。学校も徐々に普通を取り戻しつつある中、心身の疲労がからだの症状(頭痛や腹痛…など)に結びついているな、と感じるケースが増えています。(※発熱など他の症状も伴う場合は感染症の場合もありますので、受診はしてください。)

家庭でできる、子どもたちの心身のバランスを整えるような方法が成育医療センターHPで紹介されています。

「新型コロナウイルス感染症の拡大で、子どもたちは多くのストレスを抱えています。ご家族もそうです。ストレスによって、子どもたちにどのような反応が出てくるのか、大人がどう子どもたちと向き合い、どのような距離を取ればいいのか、当センターこころの診療部リエゾン診療科のスタッフがまとめましたので、是非ご参考になさってください。」(HPより引用)

→  https://www.ncchd.go.jp/news/2020/20200410.html
特に「⑤お子さんの成長に応じてたケア編」や「⑧子どもとかかわる大人の方へ~子どもの自律神経とストレスのお話~」が特にお薦めです。食事の工夫などもあるようです。是非一度ご覧ください♪簡単に取り入れられる方法は是非実践してみてください。

 

あとは、メディアの適切な使用も大切です。睡眠前のブルーライトは睡眠障害につながります。大人も含めて、睡眠直前のスマホやTV、ゲームは控えた方がよいでしょう。また、なかなか寝付けなかったとしても、焦らずに目をつぶってゆっくり体を横にして休めることも大切です。眠りに付けなくても疲労回復効果はありますので、横になって休んでください。

 

そのほかにも、アロマ浴もお勧めです。私のおススメは、ラベンダーやマンダリン(柑橘系の精油は皮膚刺激を感じることがあるので、事前にキャリアオイルやエタノールで薄めるといいでしょう)などのオイル3-6滴をお風呂に少したらし、ゆっくり浸かってみてください♪子どもと、少しゆっくり一日の話をしてみるのもよいでしょう。


便秘について

こんにちは。看護師のNです。
うちの子もそうでしたが、便秘で苦しみ来院されるお子様が多くいらっしゃいます。
お子様が苦しそうにしている姿を見るのはつらいですよね。
特に今はコロナの感染予防でお外で思い切り体を動かす事が出来ず、便秘になってしまった人も多いのではないでしょうか?
そこで今回、家庭で出来る対策法について書いてみたいと思います。

★☆☆~赤ちゃん編~☆☆★
排便にも個人差があります。日頃から排便の回数や量、性状など把握しておくと、普段と比べて便秘かどうか判断しやすいと思います。対処法のご紹介をします。

① 母乳やミルクの量が不足している可能性があるので量を増やしてみましょう。
② 砂糖水(オリゴ糖)や果汁を少量飲ませてみましょう。
糖分は腸内で善玉菌(ビフィズス菌、乳酸菌など)を増やし、腸の働きを活発にしてくれるので排便を促してくれる効果があります。

・砂糖水の作り方→100mlの白湯に糖類を5g入れてよく溶かす。
・砂糖水の量→月齢×10cc/日
③ お腹のマッサージをしてみましょう。
赤ちゃんのお腹に手を当て、優しく「の」の字を書くように時計回りにマッサージをします。この時、手にベビーオイルなどの潤滑油をつけて行うと滑りやすくなり、やりやすくなります。
④ 綿棒浣腸をしてみましょう。
綿棒を直接肛門に当てて刺激することで排便を促します。
・方法→①一般的な大きさの綿棒(赤ちゃん用の物は細くて折れてしまう可能性があるため、一般的なサイズを使いましょう。)にベビーオイルやオリーブオイル、
ワセリンなどの潤滑油をつけます。
②赤ちゃんの足を持ち上げ、肛門に浅く(綿の白い部分が隠れる位)差し込んで、肛門の内側の壁をこするようなイメージで優しくゆっくり丸を描くように動かしてみましょう。これを数回行ってみましょう。授乳後30分後位が効果的です。
⑤ ①~④を行っても排便がなかったり量が少ない、下腹部が張って苦しそうだったり、母乳やミルクを飲む量が減ったり、ウンチをしようとすると痛がって泣いたり、、、困った時は来院して相談しましょう。

★☆☆~幼児以降編~☆☆★
この時期の便秘の主な原因として考えられるものは以下のものです。
①食事の偏りや水分不足
②運動不足
③排便リズムの乱れ
④ストレス

便秘を放っておくと便が溜まった状態に慣れてしまい、便を溜められる腸になってしまいます。便が溜まると水分が吸収され便が硬くなります。すると排便の際、痛みや出血と伴なってしまうので子供は排便を我慢するようになり更に便が溜まるという悪循環を繰り返してしまいます。そこで、家庭で出来る対策法についてまとめました。

①身体をたくさん動かしましょう。
身体をたくさん動かすと腸が刺激され活発に動くようになり便意が起こりやすくなります。
②水分をたくさん取りましょう。
まず朝起きたらコップ1杯の水を飲みましょう。
腸を刺激して良く動かしてくれます。冷たい水より常温の水や白湯が効果的です。
また夏の時期は汗を多くかくので、いつもよりこまめにたくさん水分を取るようにしましょう。
③やわらかく出しやすい便にするための食事を作りましょう。
子供は便を押し出す力が弱いので柔らかくして出しやすい便を作るための食事作りが大切です。水溶性食物繊維(バナナ・海藻・きのこ類など)は便の水分を増やして柔らかくしてくれる効果があるので多く取るように心がけましょう。

その他に腸に良い食べ物として・・・
腸の善玉菌を増やし活性化させる効果のある発酵食品(みそ・納豆・ヨーグルト・チーズなど)や腸を整える善玉菌のエサとなり善玉菌を増やすオリゴ糖、食物繊維(玉ねぎ・ごぼう・ねぎなど)があります。善玉菌が増えると免疫力もアップし病気に強くなるので、ぜひこれらの食品を食べて下さいね。
④生活リズムを整えましょう。
朝食を食べると腸が刺激され快便にも繋がります。早寝・早起きを心がけ、朝食をゆっくり取るようにして、朝食後にトイレに行く習慣をつけましょう。もし、朝が忙しくて時間が取りにくいようならゆとりのある時間に行けば大丈夫です。脳がリラックスしているとスムーズな排便につながるのでトイレではゆったりリラックスして過ごして下さいね。
⑤これでも便が出ない時は溜まっている便を出してあげる必要があるので早めに受診しましょう。

快便で健康に★


日本脳炎ワクチンに関して

こんにちは、看護師Cです。以前に虫刺され(蚊)についてのお話をしましたが、今回は蚊によって運ばれる感染症である日本脳炎と、日本脳炎の予防接種についてのお話です。

●日本脳炎ってどんな病気?
日本脳炎は日本脳炎ウイルスに感染した蚊(コガタアカイエカ)に刺されてうつる感染症です。日本脳炎ウイルスは、ブタなどの動物の体内で増殖し、そのブタを刺した蚊が人を刺すことでウイルスが伝播します。人から人へ感染することはありません。蚊の活動が活発になる夏から秋にかけては注意が必要です。
日本脳炎ワクチンの接種により日本では日本脳炎の発症を大幅に減らす事ができました。しかしながら、5年前には千葉県で生後10ヵ月のお子さんの発症がありました。日本脳炎ウイルスを持った蚊は毎年発生しており、国内でも感染の機会はなくなっていないのです。
患者さんは関東地方から西日本地方に多く見られますが、今後は温暖化の影響によりコガタアカイエカの生息域が広がる可能性もあるといわれています。 また、日本以外でも、東南アジア、インド、ネパール、中国、朝鮮半島などを中心に毎年患者さんが多数出ており、海外渡航の際には注意が必要です。

●主な症状
日本脳炎ウイルスは感染してもほとんどの人は症状がなく、気づかない程度で済んでしまいます。しかし、100~1000人に1人程度が脳炎を発症します。蚊に刺されてから7~10日間後に、高熱、頭痛、嘔吐、意識障害、けいれんなどの症状を示すのです。発症すると約20~40%の人が亡くなり、命をとりとめても、神経の後遺症(脳の障害)を残す可能性が高い病気です。

 

●日本脳炎にかからないようにするために
・日本脳炎ワクチンを受けましう。予防にはワクチン接種が有効です。実際、日本脳炎にかかった方のほとんどが予防接種を受けていなかったことが判明しています。
・虫よけ剤や、蚊取り機を使用する。
・日本脳炎ウイルスを媒介するコガタアカイエカは、昼間は水田や雑草の茂みなどに潜み、日没後に活動が活発になります。そのため、夏季の夜間の外出を控える、蚊が屋内に侵入しないように夜間の窓や戸の開閉を少なくするなどの対策も有効でしょう。

●ワクチン接種の効果
日本脳炎の罹患リスクを75~95%減らすことができると報告されています。

●ワクチンはいつ? 何回接種すればいいの?
日本脳炎ワクチンを計4回接種します。
<第1期>
・対象年齢は生後6ヵ月から7歳6ヵ月未満(90ヵ月未満)です。
・標準的には3歳時に2回(1~4週の間隔をあける)、その1年後に1回の計3回接種します。感染リスクの高い場所では6ヵ月からの接種が推奨されております。
<第2期>
・9歳以上13歳未満(標準的には9歳)で1回接種します。
☆最初から数えて計4回の接種になります。

※ 以前、古いタイプの日本脳炎ワクチン接種後に急性散在性脳脊髄炎という病気になった事例があったことをきっかけに、2005年から2009年まで(平成17年~平成21年まで)日本脳炎の予防接種の積極的勧奨を差し控えていました。その後、より安全な新たなワクチンが開発され、現在では日本脳炎の予防接種を通常通り受けられるようになっています。
このため、1995~2006年度(平成7~18年度)に生まれた方は、2005~2009年度(平成17~21年度)に日本脳炎の予防接種を受ける機会を逃していることがあります。

●日本脳炎特例措置
2005(平成17)年から2009(平成21)年までの日本脳炎の予防接種の積極的勧奨の差し控えにより、接種の機会を逃し、日本脳炎の予防接種(第1期3回+第2期1回の計4回)が完了していない1995(平成7)年4月2日から2007(平成19)年4月1日までに生まれた方で、接種を見合わせた方については、特例措置があります。通常の定期接種の期間にかかわらず、20歳未満であれば、接種していない回数分を定期接種として受けられます。

※ 特例措置の対象など、詳細につきましてはお住いの市区町村にお問い合わせいただくか、当院にご相談ください。

●ワクチンの副反応
接種したところが赤くはれる、発熱等の症状が見られることがあります。重いアレルギー反応、けいれん、急性散在性脳脊髄炎などの重い副反応が見られることもありますが、極めて稀です。接種後は様子をよく観察しましょう。

 

★母子手帳を確認してみましょう★
とくに、現時点で中学生以上のお子さんは特例措置の対象の年齢に当たります。日本脳炎の予防接種が済んでいない場合は、蚊の活動がより活発になる夏本番を迎える前に予防接種を受けておくと安心ですね。