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麻疹(はしか)の流行について
連日メディアで報道されていますが、沖縄から麻疹(はしか)の流行が拡大しています。確かな知識を持って、正しい行動ができるように、麻疹についてまとめます。
今回の麻疹の流行は、3月下旬に沖縄観光のために訪日した外国人によって始まりました。その旅行者の立ち寄った先々で感染が成立(二次感染)し、また、その感染者から拡大している状況(三次感染)です。
麻疹は、感染症の中で最も感染力が強いともいわれている(空気感染)ウイルス感染症です。潜伏期は7-18日(通常14日)、ヒトに感染させる期間は発疹出現3-5日前から発疹出現数日後まで。高熱(38.5度以上)と咳、鼻汁、結膜充血、発疹を伴います。肺炎や脳炎を合併することによって、死亡する例もあります。(先進国での死亡率は0.1-0.3%)
特に麻疹脳炎は、1000人に1-2人が合併し、発症者の20%が死亡、30%が後遺症を残すと言われている予後不良の合併症です。
また、妊婦の感染は流産や死産の原因になることもあります。
感染予防に関しては、予防接種が最も有効です。1歳、年長時の定期接種であるMRワクチンをきちんと接種することが大切です。ご自身のワクチン接種歴をいま一度確認し、不明の方、1度しか接種していない方はワクチン接種を検討されてもいいかもしれません。
中野区では、MRワクチンが2歳から19歳で接種もしくは1回のみ接種の場合、無料で接種できる助成の制度があります。↓
http://www.city.tokyo-nakano.lg.jp/dept/402000/d001707.html#nini2
沖縄県は、旅行・出張を予定されている方向けに、麻しん(はしか)に関するQ&A を作成し、HPに掲載しています。どうぞ参考にされてください。
http://www.pref.okinawa.jp/site/hoken/chiikihoken/kekkaku/press/documents/kankoqa180414_2.pdf
カテゴリー:1.クリニック情報 2018年04月18日
子どもの夜間の受診に迷ったら・・
夜間や休日などクリニックのあいていない時間に、子どもに熱が出たり、咳がひどくなったり、すぐに受診すべきなのか判断に困ることはありますね。
そんな時に頼りになるものをご紹介します。
①東京都の「小児救急相談」
:保健所や保健センターが閉庁する時間帯に、子供の健康・救急に関する相談に、看護師や保健師等が応じてくれ、必要に応じて小児科医師が小児救急相談に乗ってくれます。
受付時間:
●月曜日~金曜日(休日・年末年始を除く) 午後6時~午後11時
●土曜日、日曜日、休日、年末年始 午前9時~午後11時
電話番号:
(プッシュ回線の固定電話、携帯電話): #8000
(ダイヤル回線・IP電話等すべての電話): 03-5285-8898
②東京消防庁の「救急相談センター」
:急な病気やけがをした際に、救急車を呼んだ方がいいのか、病院に行った方がいいのか、など迷った際は、#7119でも対応してくれます。
:::::::::::::::::::::::::::::
その他、東京都では以下の相談にも乗ってくれるサービスがあります。
③妊娠中の健康や生活に関する相談は・・・
●妊娠相談ほっとライン
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kodomo/sodan/ninshin-hotline.html
④育児に関する相談は・・・
●児童相談所・児童相談センター
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/jicen/annai/jido_sodan.html
●4152電話相談
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/jicen/annai/4152.html
もしもの際に参考になれば幸いです。
カテゴリー:1.クリニック情報 2018年04月04日
みずいぼ
正式には伝染性軟属腫といい、ポックスウイルスによる皮膚感染疾患です。幼少児に好発し、お風呂やプールなど,肌を露出して人と接触する機会にタオルやビート板、浮き輪などを介して感染するとされています。
乾燥や湿疹など、皮膚のバリア機能が低下した状態で感染しやすいといわれており、手足や体幹の柔らかめの皮膚に,小さなポツポツが多発することがあります。
自然治癒も見込めますが、6ヵ月から5年程度かかることもあります。その間に、みずいぼの個数がどんどん増えてしまったり、周囲に感染を広めてしまったりすることもありますので、数が少ないうちに摘除してしまうのも、治療法としてはお勧めです。他にも治療法はありますので、みずいぼを見つけたら、ご相談ください。
千葉家の3人のこどもも、全員みずいぼにかかりました。乾燥肌に対して保湿もしていましたが、やはり家族内感染は起きてしまうのです・・・
摘除は痛くて可哀そうだな、と思い、自然治癒を待ちましたが、乾燥肌のひどくなる冬場に驚くほどのスピードで数が増え、摘除を決めました。その時の治療画像を残しておきましたので、参考までに。
始める前に「ポツポツがいっぱいできてしまってなかなか治らないから、痛くなくなる魔法のテープを貼ってお肌ピカピカにしようね♡」とお話してから始めました。(プレパレーションといいます。)その意味では、言葉のわかる段階(3歳くらい以上)での治療がお薦めです。
↓ かゆみなど自覚症状のないツルっとしたポツポツがいずいぼです。
↓ 「ペンレステープ」という局所麻酔のテープ材を患部にしっかり貼り付け、1時間くらい待ちます。
先の丸いピンセットで取り除きます。痛みはかなり軽減されているようですが、恐怖心で泣いてしまいました。
10個ほどの摘除でこどもも精神的にも限界なので、1回ですべてとりきれなくても焦らず、次回に持ち越してもいいと思います。
↓ 少し出血することもありますが、すぐに止血されます。
摘除後、再発する可能性もありますが、大きいものをしっかり摘除しておくと、数は確実に減ります!
これからの季節、子どもの肌をちょっと注意してみてみてくださいね。
カテゴリー:4.小児科 2018年04月03日
最新号のnicola(2018年5月号)をご覧ください!
小児科担当・千葉智子です。
nicola 5月号の「nicola保健室 わたしの悩み」のコーナーで、身長に関してのお悩みへのアドバイスが掲載されています。
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カテゴリー:1.クリニック情報