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小児科よりコロナワクチンに関する情報★

こんにちは。小児科・千葉智子です。

来週の6/28から、中野区のコロナワクチン予約が16歳以上の全世代で解禁となります!

ファイザー社のコロナワクチンは12歳以上で接種可能なのですが、中野区の12歳から15歳の子どもの接種に関しては、まだ6月21日現在決まってはいません。

日本小児科学会からは、小児の接種に関して以下のような提言を出しています。(http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=374)

①子どもを新型コロナウイルス感染から守るためには、周囲の成人(子どもに関わる業務従事者等)への新型コロナワクチン(以下、ワクチン)接種が重要です。

重篤な基礎疾患のある子どもへのワクチン接種により、新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の重症化を防ぐことが期待されます。

③健康な子どもへのワクチン接種には、メリット(感染拡大予防等)とデメリット(副反応等)を本人と養育者が十分理解し、接種前・中・後にきめ細やかな対応が必要です。

小児のコロナ感染はほとんどが家庭内感染であることをふまえると、一小児科医としては、今の時点では「まずは子どもを取り巻く16歳以上の方が接種を積極的に進めていただき、その後、12歳から15歳の接種を進めていく」のが妥当だと考えます。

また、小さなお子さんをお連れの保護者の方からもよく質問があるので、知っておきたい情報をご紹介します♪

厚労省のHPには(https://www.cov19-vaccine.mhlw.go.jp/qa/0027.html)

詳しくは内容をご確認いただくとして、授乳中のワクチン接種は安全に行えるものと考えます。むしろ、子どもを感染から守るためにも積極的に考慮していただくとよいと思います。

また、日本産婦人科学会からの提⾔では、患者さん⼀⼈⼀⼈の背景が違うので、まずは産婦⼈科の主治医と⼗分に相談するようにとした上で、

①COVID-19 ワクチンは、現時点で妊婦に対して短期的安全性を⽰す情報が出つつあるが、中・⻑期的な副反応や胎児および出⽣児への安全性に関しては今後の情報収集が必要である。現時点では世界的に接種のメリットがリスクを上回ると考えられる。

②流⾏拡⼤の現状を踏まえて、妊婦をワクチン接種対象から除外しない。 特に⼈⼝当たりの感染者が多い地域では積極的な接種を考慮する。接種する場合には、産婦⼈科医は被接種者に、⻑期的な副反応は不明で、胎児および出⽣児への安全性は確⽴していないことを事前に⼗分に説明する。同意を得た上で接種し、その後 30 分は院内で経過観察する。現時点で mRNA ワクチンには催奇性や胎児胎盤障害を起こすという報告は無いが、器官形成期(妊娠 12 週まで)は、偶発的な胎児異常の発⽣との識別に関する混乱を招く恐れがあるため、ワクチン接種を避ける。妊婦には⺟児管理のできる産婦⼈科施設などでワクチンを接種する事が望ましく、なるべく接種前後に超⾳波やドップラー検査などで胎児⼼拍を確認する。直前検査が難しい集団接種や、産科のない診療所などで接種する場合、接種前後 1 週間以内に妊婦健診を受診するように促す。また,接種後に腹痛や出⾎、胎動減少などの症状があればすぐに産科を受診するように指⽰する。

③妊婦さんならびに妊娠を希望する⽅で、感染リスクが⾼い医療従事者、保健介護従事者、重症化リスクが⾼い肥満や糖尿病など基礎疾患を合併している場合は、ワクチン接種を積極的に考慮する。

妊婦のパートナーは、家庭内での感染を防ぐために、ワクチン接種を考慮する。

⑤妊娠を希望される⼥性は、可能であれば妊娠する前に接種を受けるようにする。(⽣ワクチンではないので、接種後⻑期の避妊は必要ない。)

としています。(http://www.jsog.or.jp/news/pdf/20210512_COVID19.pdf)

5月には アメリカのニューヨーク州では、飲食店などの人数制限やワクチンを打った人のマスクの着用義務などが撤廃されました。

コロナワクチンは義務ではありません。しかし、緊急事態宣言が解除され、第5波の感染流行が危惧される環境の中では、日常を取り戻すために、発症と重症化予防の効果を考え接種をする方向で考えていただくとよいのではないでしょうか。

当院での個別接種枠をご用意していますので、接種をご希望の方は、ご予約ください。