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虫刺されについて

こんにちは、看護師Cです。梅雨入りし気温と湿度が高くなっていますね。この時期は蚊の活動が活発になる時期で、虫刺されによる症状で来院するお子さんも増えてきています。そこで今回は虫刺され(とくに蚊)に関するお話です。

蚊に刺されたときの痒みは不快感が強く、我慢できずについつい掻いてしまいますよね。子どもの場合は掻き壊してしまうことも多いと思います。掻き壊して皮膚に傷をつけると、その傷から細菌が入り、「とびひ」になってしまうことがあるため、注意が必要です。

「とびひ」は医学的には伝染性膿痂疹といって、細菌が原因の皮膚の感染症です。虫刺されやあせも・湿疹などを掻き壊してしまった場所や、擦り傷などから細菌が感染し、ジクジクしたりただれたりします。触るとうつって火事の飛び火のようにあっという間に広がることから、こう呼ばれています。兄弟やお友達にもうつってしまうことがあります。

蚊に刺されてしまったときは、患部を流水で洗い流して冷やすと痒みが軽減しやすくなります。症状が軽い場合は自然に治るのを待つか、市販薬を使用して対処してもよいでしょう。しかし、腫れや痒みが強い場合、刺された箇所が多い場合、掻き壊してジクジクしている場合、治りがよくない場合などには受診することをおすすすめします。

 

<蚊に刺されにくくするために>

〇蚊が発生しやすい場所や時間を避ける

・蚊の主食は、血液ではなく糖分です。普段は花の蜜や草の汁を吸っています。また草木がある場所は蚊の絶好の隠れ場所になります。このため雑木林や藪、草むらなどを好みます。

・産卵場所となる、水たまりのある場所にも蚊が発生しやすくなります。

・日差しが強い日中は草木の間や木陰に潜んでいますが、朝や夕方の涼しい時間に活動的になります。

〇汗や臭いの対策

・蚊は、「高い体温」「汗や足の臭い」「二酸化炭素」などを感知して寄ってくることがわかっています。子どもは大人に比べて体温が高く汗っかきなので、大人よりも蚊に狙われやすいようです。 汗はこまめに拭きとり、汗で塗れた服は着替えるようにしましょう。

〇服装・服の色を選ぶ

・肌の露出部位が多いと蚊に刺されやすいため、長袖・長ズボンなど、なるべく露出が少ない服を選びましょう。この場合、熱中症予防のため通気性の良い素材のものを選びましょう。

・蚊は黒い色に寄って来ると言われます。これは蚊が白黒で色を認識していて、濃い色に寄りやすいためです。黒だけでなく紺色・青・緑などの濃い色も認識されやすいため蚊に刺されやすいようです。黄色や白、パステル調など淡い色の服を選ぶとよいでしょう。

〇虫よけ剤の使用

・一般的に市販されている虫よけ剤にはディートやイカリジンという成分を含むものが多くあります。いずれも虫よけとして非常に有効ですので、アウトドアや蚊の多い場所に行く場合におすすめです。ただし、ディートは年齢による使用制限がありますのでご確認ください。

・赤ちゃんやお肌の弱い方でも安心して使える、ハーブなどの天然由来成を使用したものもあります。(ディートやイカリジンが含まれるものと比べ効果は低い)

・直接肌に塗るものや服の上からスプレーできるもの、シール状になっていて服に貼るものなど様々なタイプのものがあります。

※年齢や肌の状態、使用シーンによって成分やタイプを使い分けるとよいでしょう。

 

蚊とのお付き合いの季節は始まったばかりです。できるだけ刺されないように対策して過ごしましょう!

刺されてしまって赤みがひどくなったり、じくじくしてきたりしたら、早めにご相談ください。