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妊婦さんも三種混合・RSウイルスの予防接種が可能です!
こんにちは! #上高田ちば整形外科・小児科 スタッフSです。
生まれたばかりの赤ちゃんや乳児(6ヶ月頃まで)は免疫機能が未熟で、感染症に対する抵抗力が弱いです。
ママの体でつくられた抗体は、胎盤を経由して胎児へ移行し、その抗体は生まれてから数か月間赤ちゃんの体内で維持されることが分かっています。
しかし、一部の感染症はママの体で自然に作られた抗体だけでは感染を予防することができません。
赤ちゃんがかかると重症化しやすい百日咳やRSウイルス感染症は、ママにワクチンを投与することで赤ちゃんの感染を予防することができます。
三種混合ワクチン、RSウイルスワクチン(アブリスボ)は妊婦さんでも接種が可能です。
そこで今回はその二つのワクチンについて詳しくお話できたらと思います✨
💉三種混合ワクチン(トリビック)
接種時期:27週~36週
接種回数:1回
接種料金:4,000円(税込)
百日咳、ジフテリア、破傷風の混合ワクチンです。
日本では乳幼児期に定期接種で四種混合または五種混合の予防接種を行っていますが、百日咳の免疫効果は4~12年で低下するといわれています。追加接種を行うことで再度抗体が上昇します。
妊娠中のママが追加接種を行うことで、これから生まれてくる赤ちゃんの感染予防を図ります。
❓百日咳とは
百日咳菌の感染によって特有のけいれん性の激しい咳発作を特徴とする気道感染症です。かぜ症状で始まり次第に咳の回数が増え、程度も激しくなっていきます。咳の経過は長く、個人差はありますがおよそ2~3ケ月で回復します。
年齢が低いほど症状は多様で重症化のリスクが高まります。
乳児期では激しい咳により、無呼吸発作からチアノーゼ(顔色や唇の色、爪の色が紫色に見えること)、けいれん、呼吸停止などに進展することがあります。また、乳児は肺炎や脳症などの合併症にも注意が必要です。
今年に入ってから少なくとも2人の赤ちゃんが百日咳によって亡くなっています。いずれも生後1ヶ月の予防接種が始まる前の赤ちゃんでした。
ママが妊娠中にワクチンを接種することで数か月間は赤ちゃんに抗体が残るので、予防接種を行うまでの間も赤ちゃんを守ることにつながります。
💉RSウイルスワクチン(アブリスボ)
接種時期:24週~36週(推奨時期:28~36週)⭐28週~36週に接種することでより有効性が高まります。
接種回数:1回
接種料金:33,000円(税込)
RSウイルスは生後6ヶ月未満で感染すると非常に重症化リスクが高い感染症です。
RS ウイルス感染による乳児の入院は生後1~2 か月時点でピークとなるため、生後早期から予防策が必要とされています。
これから生まれてくるお子さんが2人目、3人目など、上のお子さんがいる場合は感染のリスクが高まるためママへのワクチン接種をおすすめしています。
❓RSウイルス感染症とは
RSウイルスの感染による呼吸器の感染症です。
症状は、発熱・鼻水などの軽い風邪のような症状から重い肺炎まで様々です。RSウイルスに初めて感染した時にはより重症化しやすいと言われています。
何度も感染と発病を繰り返しますが、生後1歳までに半数以上、2歳までにほぼ100%の乳幼児が感染するとされています。非常に感染力が強く、幼稚園や保育園などの施設内感染に注意が必要です。
初めて感染した乳幼児の約3割では咳が悪化し、喘鳴(ひゅーひゅー、ぜえぜえ)、呼吸困難などが出現します。特に生後6ヶ月以内にRSウイルスに感染した場合には細気管支炎や肺炎など、重症化するリスクが高まります。重篤な合併症として注意すべきものには無呼吸発作、急性脳症などがあります。
ママにワクチンを接種することでおよそ6ヶ月の間赤ちゃんに抗体が残るので、その間赤ちゃんを守ることにつながります。
詳しくは https://www.jsog.or.jp/news/pdf/20240627_ippan.pdf (日本産婦人科学会HPより)もご覧ください。
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三種混合ワクチン、RSウイルスワクチンの両方を接種ご希望の場合は2週間以上間隔をあけて接種していただくようにお願いします。
ご希望の場合は電話もしくは公式LINE、窓口に相談ください。(三種混合ワクチンのみはWEB予約可能)
RSウイルスワクチン(アブリスボ) は高額なワクチンで適応も限られますので、キャンセルは不可となりますことをご了承ください。
カテゴリー:1.クリニック情報 2025年05月28日