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赤ちゃんの頭の形をたもつには・・

こんにちは。看護師Nです。健診などで「赤ちゃんの頭の形」を心配され相談される方が多くいらっしゃいます。

頭の形に変形があっても知能には問題はないとされていますが、将来乱視になったり、歯並びが悪くなる、目や耳の位置がずれる、顔の歪みが生じるなど見た目にも影響が出てくることがあるので、少しでもきれいな形に保ってあげたいですよね。

そこで今回はご家庭で出来る赤ちゃんの頭の形をきれいに保つための方法についてご紹介したいと思います。

【変形の原因】

1)妊娠中→多胎妊娠などで子宮の中が狭かったり、逆子で外部からの圧力を受けやすい環境にいることで生じることがあります。                                            

 2) 出産時→難産で長時間産道に頭を挟まれてしまったり、吸引分娩で引っ張られる事で変形を生じる事があります。

3)向き癖→生まれたばかりの赤ちゃんの頭はまだ柔らかく、首がすわっていない赤ちゃんが布団に仰向けのまま長時眠って過ごすと赤ちゃん自身の頭の重みで後頭部が平たくなる絶壁頭になったり、左右どちらかばかりに頭を向かせていると向き癖がついてしまい斜頭(頭の形が左右非対称になってしまった状態)になってしまいます。

【予防のために】~生後7~8か月頃までの頭の骨が柔らかい段階での過ごし方~

1)ドーナツ枕や向き癖矯正枕を使用する。

2)体位変換→タオルを棒状に丸めて向き癖がついてしまった方の背中に頭から腰までの片半身を支えるように挟み、赤ちゃんの体勢を逆に向けてみる。この時うつ伏せになっていないか、呼吸を妨げていないか適宜観察して下さい。

3)姿勢を変える・授乳や添い寝、抱っこをする時は左右交互にし、赤ちゃんの顔が同じ方向を向かないようにする。・向き癖とは反対側から声掛けをしたり、音を鳴らしたりして逆側を向くように促す。・お気に入りのおもちゃを向き癖とは反対側に置き、逆側を向くように促す。・首が安定してきたら腹ばいや縦に抱っこして「頭に何も触れない時間」を作っていく。

4)ヘルメット療法→ 発育期にある頭に赤ちゃんの頭の形に合わせたオーダーメイドの矯正ヘルメットを装着し、頭の歪んでいる部分は自然な成長を促し、反対に出っ張っている部分には適度に加圧することでごく自然に頭の形を矯正します。頭蓋骨が柔らかい生後3~6か月の間に治療を開始すると良いとされていて、治療期間は半年~1年位です。保険外治療の為、費用はヘルメット代40~50万円+診察代+検査代と高額になりますが、医療費控除の対象になる場合もあり、その際は確定申告をすることで補助を受けることが出来ます。治療を希望される場合は専門病院をご紹介いたしますのでぜひご相談下さい。