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高齢者の肺炎球菌ワクチンについて
ワクチンと聞くと、子どものワクチンのことかな、とすぐに想像されると思います。しかし、大人にも必要なワクチンがあるのです。
まず、インフルエンザワクチンも毎年冬にインフルエンザの発症および重症化を防ぐために必要なワクチンですね。効果が3-4か月しか持続しないため、毎年の接種が必要です。65歳以上では定期接種として、接種費用の助成がでます。
その他、肺炎球菌による肺炎を予防するワクチンも定期接種となっております。
是非、肺炎球菌ワクチンの必要性をご理解いただき、積極的な接種をしていただければ、と思います。
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肺炎球菌による肺炎は、成人の肺炎の25~40パーセントを占め、特に高齢者での重篤化が問題になっています。平成28年中野区では、75歳以上のおよそ190人に1人の方が、肺炎で亡くなっています。
肺炎球菌には多くの型がありますが、現在の肺炎球菌ワクチンは、日本に分布する型のおよそ80パーセントに対して免疫をつけることができます。また、肺炎球菌が引き起こす呼吸器感染症、副鼻腔炎、中耳炎、髄膜炎などの予防効果もあります。抗体価は、接種1か月後に最高値となり、その後4年間はあまり低下しません。 5年後の抗体価は、最高値のおよそ8割で、以後徐々に抗体価は低下します。短期間で再接種を行うと、接種した部位の強い副反応が増加するので、再接種は5年以上の間隔をおいたほうがよいとされています。
高齢者肺炎球菌の定期予防接種の対象者は、中野区にお住まいで、かつ、過去に一度も高齢肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方で、下記①から③のいずれかに該当する方です。
①満65歳の方
●平成29年度の対象者は、昭和27年4月2日から昭和28年4月1日生まれの方
●平成30年度の対象者は、昭和28年4月2日から昭和29年4月1日生まれの方
②接種当日に、満60歳から満64歳で、かつ、心臓・腎臓・呼吸器・免疫機能のいずれかに身体障害者手帳1級相当の障害がある方
③平成30年度までの経過措置
●平成29年度の対象者は、平成30年3月31日に、
満70歳(昭和22年4月2日から昭和23年4月1日生まれ)
満75歳(昭和17年4月2日から昭和18年4月1日生まれ)
満80歳(昭和12年4月2日から昭和13年4月1日生まれ)
満85歳(昭和7年4月2日から昭和8年4月1日生まれ)
満90歳(昭和2年4月2日から昭和3年4月1日生まれ)
満95歳(大正11年4月2日から大正12年4月1日生まれ)
満100歳(大正6年4月2日から大正7年4月1日生まれ) の方
●平成30年度の対象者は、平成31年3月31日に、
満70歳(昭和23年4月2日から昭和24年4月1日生まれ)
満75歳(昭和18年4月2日から昭和19年4月1日生まれ)
満80歳(昭和13年4月2日から昭和14年4月1日生まれ)
満85歳(昭和8年4月2日から昭和9年4月1日生まれ)
満90歳(昭和3年4月2日から昭和4年4月1日生まれ)
満95歳(大正12年4月2日から大正13年4月1日生まれ)
満100歳(大正7年4月2日から大正8年4月1日生まれ) の方
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以上の方は、自己負担額4,000円で接種できます。
肺炎球菌による肺炎は、急速に進行が進むことがあります。
ワクチンで防げる感染症は、ぜひしっかり予防していきましょう。
ご家族で適応となる方がいらっしゃれば、ぜひご相談ください。
カテゴリー:1.クリニック情報 2018年03月12日