WEB予約 WEB予約

tel

03-3228-1555
(クリニック代表)

tel

080-6379-3748
(小児科直通)

1.クリニック情報 ブログ

熱中症について

こんにちは。看護師のNです。
コロナウイルスにより新しい生活習慣が求められる中、感染を防ぐため、今年は暑い夏でもマスクを着用している方が多くいらっしゃいます。
マスクを着用すると顔の半分位を覆うため熱が逃げにくく、またマスク内の湿度も上がる為、喉の渇きに気づきにくくなり熱中症になるリスクが高まる恐れがあります。
そこで今回、熱中症を予防するためのポイントについてまとめてみたいと思います。

①暑さを避けましょう
・エアコンでこまめに温度調節しましょう。地球温暖化に伴い、毎夏熱中症による死者が増加しています。その中でも特に高齢者の室内での発症が多く、室内の熱中症は全体の約4割と言われています。室内でも熱中症は多く起きるのでエアコンを上手に利用し、温度調節していくことが大切です。コロナ対策には冷房時でも換気が必要ですが、換気を行うと室温が高くなってしまうのでエアコンの設定を下げたり、カーテンやすだれなどで直射日光を避けるなど工夫しましょう。
・外出時は暑い日や暑い時間を避けるようにし、少しでも体調に異変を感じたら速やかに涼しい場所に移動しましょう。
・風が通りやすい涼しい服装にしましょう。日傘や帽子も効果的です。

②適宜マスクを外しましょう。
・マスクを着用していない時と比較すると、マスクを着用した場合、心拍数や呼吸数、体感温度が上昇するなど身体に負担がかかることが分かっています。マスクを着用する際は強い負荷のかかる作業や運動を避けるようにしましょう。屋外で人と2m以上の距離を保てる場合は咳エチケットを徹底しながらマスクをはずしましょう。

③こまめに水分補給しましょう。
・喉が渇く前にこまめに水分補給しましょう。
高齢者は喉の渇きを自覚しにくかったり、乳幼児は自分で喉の渇きを訴えにくいので周りの人が積極的に水分を取るよう促してあげましょう。
・食事以外に1日1・2ℓ以上の水分を摂取しましょう。
熱中症予防にはカフェインの入っているお茶は利尿作用がある為向かないとされています。その点、麦茶には体温を下げる効果があり、ミネラル入りのものだとミネラルと水分の両方が取れるのでより効果的です。
・汗をたくさんかいた時は塩分補給も忘れない様にしましょう。

④健康管理に努めましょう。
・毎日体温や健康をチェックしましょう。日頃の平熱を知っておくと早く発熱に気づく事が出来ます。また、体調の悪い時は無理せず、自宅でゆっくり過ごすようにしましょう。

⑤体力作りに努めましょう。
・コロナによる外出制限等で運動不足の方も多いのではないでしょうか?筋肉には体の水分を貯めておくことが出来るので、筋力をアップさせる事は脱水の予防にもつながります。家の中で体操など軽い運動をしたり、涼しい時間に人込みを避けて散歩するなど体力づくりに努めましょう。

 

熱中症で発熱した患者さんとコロナにより発熱した患者さんとの区別がつきにくく、治療が遅れる恐れもあるので熱中症にならないようしっかり対策を取って暑い夏を乗り切りましょう。
また、環境省のHP(熱中症予防サイト)では熱中症が起きやすい環境を知るための暑さ指数(WBGT)の実況と予測や、日常生活や運動に関する指針などを知る事が出来るのでぜひ参考にしてみて下さい。→https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php