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2025-26シーズンのインフルエンザワクチンについて

こんにちは。上高田ちば整形外科・小児科です。

「インフルエンザ(seasonal (regular) influenza)」について、および「2025-26シーズンのインフルエンザワクチン」について少しご紹介いたします♪

1 インフルエンザとは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによる呼吸器感染症です。通常の急性上気道炎(かぜ)に比べ全身症状が強く出やすいことを特徴とします。

2 原因と感染経路

原因となる病原体は、インフルエンザウイルス(Influenza virus)です。インフルエンザウイルスにはA型・B型・C型があります。C型はヒトでの、流行は起こりにくいとされています。近年、国内で流行しているのは、AH3亜型(いわゆる香港型)、AH1pdm09(2009年に流行したインフルエンザ)、B型の3種類です。

患者の咳やくしゃみなどのしぶき(飛沫)に含まれるウイルスを吸い込むことによる「飛沫感染」が主たる感染経路ですが、ウイルスが付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」もあります。

3 症状

1-3日の潜伏期間の後、38℃以上の発熱、頭痛、咳、咽頭痛、鼻水、筋肉痛、関節痛などを呈します。嘔吐や下痢など消化器症状が見られる場合もあり、子供、高齢の方、免疫力の低下している方などでは重症化して肺炎や脳炎になることがあります

近年、インフルエンザの療養中の小児や未成年者(特に10歳台)に、飛び降り、急に走り出すなどの異常行動が見られることが報告されています(抗インフルエンザ薬の使用と関わらず)。厚生労働省は小児や未成年者がインフルエンザにかかった時、治療開始後2日間は目の届く範囲で療養させる、ドアや窓の施錠を確実に行うなどの呼びかけ(*1,*2)を行いました。

<異常行動の例>
・ 突然立ち上がって部屋から出ようとする
・ 興奮して窓を開けてベランダに出て、飛び降りようとする
・ 自宅から出て外を歩いていて、話しかけても反応しない
・ 人に襲われる感覚を覚え、外に飛び出す
・ 変なことを言い出し、泣きながら部屋の中を動き回る

4 治療

治療は、症状に応じた対症療法が中心ですが、オセルタミビル(商品名:タミフル)、ザナミビル(商品名:リレンザ)、ペラミビル(商品名:ラピアクタ)、ラニナミビル(商品名:イナビル)、アマンタジン(商品名:シンメトレル等)などの抗インフルエンザ薬も使用される場合があります。

5 予防のポイント

予防には、手洗い、咳エチケットが有効です。

6 予防接種について

予防接種は、「重症化の予防」が主目的、「発症予防効果」も期待されます。

通常の不活化ワクチン     3,500 /

フルービック(チメロサールフリー)   3,700/回  

フルミスト(経鼻噴霧の生ワクチン)   8,000 円/回  

※中野区在住の中学3年生までの助成対象の方は区助成あり。

不活化 -2000円/回(2回まで区助成あり)                                フルミスト -4000円(1回のみ助成)

※東振協、あまの創健の助成が適応できます。

2025~2026年シーズンは不活化ワクチンとして以下の3株がワクチン製造株として選定されました。(*3)

【A型株】  

●A/ビクトリア/4897/2022(IVR-238)(H1N1)

●A/パース/722/2024(IVR-262)(H3N2)

【B型株】

●B/オーストリア/1359417/2021(BVR-26)(ビクトリア系統)

(*1) https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/0000185998.html (厚生労働省HPより)

(*2) https://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou01/qa.html#q15 (厚生労働省HPより)

(*3)https://idsc.tmiph.metro.tokyo.lg.jp/diseases/flu/flu/vaccine2025 (東京都感染症情報センターHPより)